こんなことやります
近代医学の父ヒポクラテスの「人は自然から遠ざかるほど病気に近づく」という有名な言葉があるように、ダイナミックでかつゆったりとした自然との繋がりは、健やかさの助けとなります。
本講義では、季節に応じて自然の力を生かす方法を学びます。自然と調和し、自分自身の治癒力・免疫力を高め、自分の身体を労り慈しむことで、日々調子を整えることが目的です。
今回は、これから植物の力を暮らしに取り入れていきたい方向けに、なるべく使いやすい、身近にある植物を扱います。また、植物の基本的な扱い方・使い方となっており、応用が利く内容です。陰陽五行の考えも取り入れながら学んでいきます。
講師は、岩手県紫波町の佐々木琢子さん。ハーブガーデンのある広大な敷地の中にあるガーデンショップに17年勤務。現在は暮らしのイベントと民泊を営み、身近にある植物たちを日々の暮らしに取り入れています。
また、薬草・野草界のエキスパートである外部講師にも、多彩なテーマでお話し頂きます。トトラボ代表 村上志緒先生からは自然療法の基本や植物への眼差しについて、TABEL株式会社の新田理恵さんからは世界の面白い薬草文化についてなどです。
こんな方におススメです
- 植物を暮らしの中で活かしたい方
- 自然療法、自然の癒す力に関心がある方
- 地域づくりで薬草、野草を取り上げたい方
- 農業に関心があり、薬草・野草の加工を学びたい方
- 自給自足やパーマカルチャーに関心がある方
- 様々なコミュニティ(幼稚園や学校、福祉施設、地域活動、行政)の方で、自然療法に関心がある方
2023年度 募集要項
講座のゴール
薬草と調製(植物を加工すること)の知識、植物へのまなざし、健康の考え方や暮らしの在り方を学び考え、ご自身とご家族、身の回りの方の健康を維持増進できるようになる
期間
2023年4月~11月
場所
講師の営む民泊「たまくさ」 岩手県紫波郡紫波町上平沢
※上記以外に盛岡市近郊に遠足を1回を行います。
・JR東北本線 紫波中央駅から車で約10分です。
・電車でお越しの方は紫波中央駅まで送迎します。
開催時間
10:30〜12:00 野草の採集、昼食作りをしながら食事への取り入れ方を学ぶ
12:00~13:00 昼食
13:00〜16:30 講座
※軟膏づくり、蒸留などの手作業は午後の講座で行います。
遠方からの参加の方で10:30に間に合わない場合はご相談ください。
費用
71,500円(受講料55,000円+入学金10,000円+税、材料費込み)
※ランチ代は別になります。ランチ代は1食1200円程度の予定で当日集金します。
・他の講座受講生で入学金をお支払い頂いた方は、入学金は必要ありませんので55,000円となります。
・最低催行人数に満たない場合は、講座が開催できないことがございます。その場合は返金させて頂きますので、ご了承ください。
・開講確定後は原則として返金等の対応は行っておりません。
定員
15名(最低催行人数 12名)
募集締め切り
2023年4月20日
お申込み
定員に達したため申し込みを締め切りました
備考
・植物は自然のものですので、状況によっては、扱う植物の種類が変わることがございます。予めご了承ください。
・欠席される場合は、資料や材料の送付(送料はご負担ください)など必要に応じてフォローさせて頂きます。
2023年度 スケジュール
4月29日(土)
・植物の生き方を形姿からみる、植物療法の基本 (オンライン:観察・実験・実習付き)
・野草のお茶の作り方
・土用のお話と季節の養生(春の土用)
村上志緒
佐々木琢子
場所: たまくさ
5月13日(土)
・野草酵素づくり
・季節の養生(春)
佐々木琢子
場所: たまくさ
6月10日(土)
・季節の野草のチンキと軟膏づくり(ドクダミなど)
・季節の養生(梅雨)
講師: 佐々木琢子
場所: たまくさ
7月1日(土)
・季節の植物の蒸留法(ラベンダー、ハマナスなど)
・季節の養生(夏夏の土用)
講師: 佐々木琢子
場所: たまくさ
8月5日(土)
・柿渋づくり ・松サイダーづくり
・季節の養生(夏)
講師: 佐々木琢子
場所: たまくさ
9月23日(土)
・遠足 森の観察会(植物の知恵を知る)
川村 晃寛
佐々木琢子
都南つどいの森
10月14日(土)
・世界各地の面白い薬草の利用(オンライン)
・月と暮らし
・季節の養生(秋の土用)
新田理恵
佐々木琢子
場所: たまくさ
11月11日(土)
・薬草を使ったお手当
・植物成分たっぷりのせっけんづくり
・季節の養生(冬)・1年間の復習
佐々木琢子
場所: たまくさ
※各回、出来るだけテーマとは別に季節の草仕事をご紹介します。
・陰陽五行を用いて、季節に添う暮らしもお伝えします。
・終了時間は各回により多少変更される場合がございます。
・季節や状況により、内容が変更になる場合があります。
▼使う植物は以下のものを考えています。自然のものですので、生育の状況により使用できないものがあることを予めお含みおきください。
フキノトウ、ヨモギ、スギナ、くず、ユキノシタ、タンポポ、カキドオシ、ミツバ、クズ、ヒメジョオン、桑、松、イノコヅチ、ハマナス、スミレ、桜、ビワ、スベリヒユ、ツユクサ、カラムシソウ、ハコベ、イチョウ、ノビル、ヤマニンジン、ミョウガ、ラベンダー、マロウ、タイム、セージ、レモングラス、レモンバーベナ、ローズマリー、オレガノ、ミント類など
講師

佐々木琢子 (ささき たくこ)
たまくさ主宰
岩手県紫波町にて暮らしのイベントと民泊を営む。足元の植物、身近なハーブを気軽に普段の暮らしに取り入れて暮らす。
岡部賢二氏主宰むすびの会・MI塾(マクロビオティックインストラクター養成講座)終了、日本フラワーエッセンス協会認定セラピスト、酵素と野草研究所認定 野草マイスター

村上 志緒(むらかみ しお)
薬学博士/植物療法家 株式会社トトラボ 代表
株式会社トトラボ代表。薬学博士・理学修士。早稲田大学及び大学院理工学研究科修了。東邦大学大学院薬学研究科修了。植物療法学を研究。
ハーブやアロマテラピーについて、自然・生活文化・科学の観点から学ぶスクール「トトラボ植物療法の学校」を運営。
南太平洋フィジーのハーブFijianTrad、日本のハーブJapanTrad、山梨の森の香り、やまなし水源地ブランド「みずともり」の商品を展開。東邦大学薬学部訪問研究員。東京都市大学など非常勤講師。日本メディカルハーブ協会 理事・学術委員会委員長。
著書に『日本のハーブ事典』(東京堂出版)など。

新田理恵(にった りえ)
薬草使/TABEL株式会社 代表
管理栄養士であり国際中医薬膳調理師。
食を古今東西の文化と学問からとらえ、すこやかで慈しみのある食卓を提案する。
2014年から日本の薬草文化のリサーチをはじめ、各地を紡ぎながら伝統茶{tabel}を立ち上げる。2018年より薬草大学NORMも開催する。著書に「薬草のちから(晶文社)」がある。

川村 晃寛(かわむら あきひろ)
あかばやし探検隊隊長、森林インストラクター、岩手県環境アドバイザー
2003年よりあかばやし探検隊を妻と共に主宰し、子どもたちやその親を自然の中で自由に遊ばせる活動を行っている。
2008年からは、県からの委託を受けてNPO環境パートナーシップいわての一員として森林税を財源とした森林環境教育のための様々な活動を企画運営している。

30代 パート
もともと自律神経が弱くアレルギー体質にコロナ禍で鬱々としていたところに、地球のしごと大學 薬草養生部の存在を知りました…
学部担当

地球のしごと大學
高浜 菜奈子

地球のしごと大學
田沼 郁恵