こんなことやります

2025年度(第八期)より学部名を「つちからきもの学部」から「土から機織り(はたおり)学部」に変更し、講座内容をリニューアルしました。

 

本学部では、畑の土づくりをし綿の種を蒔くところから、糸を紡ぎ、布を織り上げるまでの一連の作業を体験していただきます。機織りの道具も作り、ご自宅でも機織りができるようになるので、暮らしのなかの布を自給できるようになります。

 

布を作る作業は大きく分けると「原材料を栽培・採集する」「繊維を糸にして織る」の2つです。
土から機織り学部では布の材料として綿を栽培します。日本で古くから栽培されてきた和綿の在来種です。
二名の講師が「綿栽培・道具作り」「糸紡ぎ・草木染・機織り」とご自分の専門分野を指導しますので両方の作業を詳しく学ぶことができます。

 

現代は布・衣類が安く簡単に手に入るようになりました。
しかし、綿栽培における農薬や塩害による健康被害、環境汚染、生物多様性の損失、遺伝子組換え作物の問題、不当な労働力の搾取や、化学繊維が普及したことによる健康被害、過剰な広告戦略による大量消費など、衣服にまつわる問題も顕在化しています。

すべての衣類を手作りするのは難しいところではありますが、暮らしの中に手作りの布を取り入れることで、環境にやさしい布・衣類について考えるきっかけになると思います。

 

参加される方々の希望や方向性も伺いながら、まずは手を動かすことをモットーに、楽しく進めていきます。

 

《体験できること》

  • 種まきからの和綿づくり
  • 紡ぐ道具、織る道具の製作
  • 身近な材料を使った草木染め
  • 糸紡ぎと機織り

機織りは、自分の紡いだ糸で手ぬぐいサイズの糸を織ることを目標にします。(学部の様子写真 上段左)

そのあと、ご希望をお聞きしながらご自身の作りたいものを織りあげていただきます。

こんなかたにおススメです

  • 在来種の和綿の栽培を知りたい方(和綿の種をお分けします)
  • 綿を育ててみたけれど、その後の活用ができていない方
  • 綿から糸紡ぎ、機織りまでを体験したい方
  • 衣類の大量消費に疑問をもち、サスティナブルな布づくりを体感したい方

第八期 募集要項

講座のゴール

和綿の種を蒔くところから一枚の布を織り上げるまでを体験し、暮らしのなかの布を自給するイメージを持つ。

費用

参加費 93,500円(全11回) (受講料85,000円+消費税)材料費込み

・最低催行人数に満たない場合は、講座が開催できないことがございます。その場合は返金させて頂きますので、ご了承ください。
・開講確定後は原則として返金等の対応は行っておりません。

※やむを得ず欠席される場合、次回の講座で進捗に合わせて作業していただきます。講座終了日までに全工程が終われるようフォローいたしますのでご安心下さい。

お子様連れ参加ご希望の場合はご相談ください。

期間

2025年4月~2026年2月

定員

7名(最少催行人数 5名)

開催時間

10:00〜15:30

・途中1時間程度のお昼ご飯休憩を取ります。昼食はご持参ください。

場所

〒285-0846  千葉県佐倉市上志津707

Atelier Tierra Azul (アトリエ ティエラ アスール)

 

【アクセス】

電車の場合    京成勝田台駅または東葉勝田台駅より「み春野南」行きバスにて約10分バス停「勝田入口」下車    徒歩3

車の場合    東関道  千葉北ICより   15

募集締め切り

2025年3月31日

オンライン説明会

オンライン説明会を開催します

3/6(木)、3/9(日)、3/14(金)、3/18(火) 各回20:00~21:00

こちらからお申し込みください

お申込み

こちらの申込みフォームからお申し込みください

第八期 スケジュール

2025年4月20日 (日)

綿畑の準備(耕して畝を作る)

和綿についての説明、綿繰り、綿打ち

2025年5月18日 (日)

内容: 和綿の種まき(弓ヶ浜、和田地区の綿・茶綿)

内容: 紡ぎ道具(スピンドル)作り、糸紡ぎ

2025年6月22日 (日)

草取り

内容: 糸紡ぎ、織り道具(板杼)作り

2025年7月6日 (日)

草取り、コンパニオンプランツの種まき

糸紡ぎ、織り道具(糸通し、棒、台)作り

2025年8月3日 (日)

草取り、摘芯

織り道具(糸通し、棒、台)作り

2025年9月21日 (日)

わたの収穫

草木染め

2025年10月19日 (日)  

わたの収穫

機織り① 腰ベルト

2025年11月16日 (日)

わたの収穫、コンパニオンプランツの種まき

機織り② 手ぬぐいサイズの布

2025年12月14日 (日)

わたの収穫

機織り② 手ぬぐいサイズの布

2026年1月18日 (日)

綿収穫後の畑の片付け

機織り③ 各自希望のもの

2026年2月15日 (日)

次シーズンに向けた土づくり

機織り③ 各自希望のもの

・季節や状況により、内容が変更になる場合があります。

・天災や不慮の事故などで止むを得ず、開催を中止や延期させていただくこともございますので何卒ご了承ください。(その際のご返金や延期などの対応はその都度検討させていただきます。)

学部の様子

IMG_7849
tsuchikarakimono8
kimono-6
綿繰り
syuugou
kusatori
PXL_20241208_012136212
機織り

講師

久本-1024x683

久本 秀蔵(ひさもと しゅうぞう)

美術家

Atelier Tierra Azul こども造形教室主宰

1972年生まれ千葉県佐倉市出身、在住。東京芸術大学 大学院美術研究科油画専攻修了。幼児から高校生までが通う造形教室と都内のアートスクールで講師をする傍ら、自給自足を目指し2014年より無農薬無肥料の米作りと和綿の栽培を始める。栽培にとどまらず収穫物の加工に使う道具も自作している。

さえこ先生写真

濱口 さえこ(はまぐち さえこ)

染織家

植物専門の出版社・編集プロダクション勤務などを経て、草木の力を借りたものづくりをはじめる。捨てられてしまいそうなもの、廃れてしまいそうなものに心を寄せ、草木染めと裂き織りを中心に、タネまきからはじまるものづくりをする日々を送る。

参加者の声

araisan

50代 NPO勤務→二拠点居住準備中

今回の受講での気づきは、「できそこない」や「失敗」なんて、無い!ということ。効率や均一性から...

murakami

40代 主婦

普段の生活で何気なく身につけたり、使っている布が出来上がるまでのどの工程も手間がかかり…

学部担当

tanuma

NPO法人地球のしごと大學

田沼 郁恵 (たぬま いくえ)