こんなことやります

農薬・化学肥料・大型機械を使わずにお米を作るのは難しい時代となりました。日本人の主食であるお米は家族で自給するものではなく、工業的生産による商品となってしまったのです。

「究極の田んぼ学部」では、「耕す・農薬・肥料」といった農家が稲作を行う上で重要な行為を生き物にやってもらいます。
田んぼで生き物が活躍できる環境をつくることで、トラクターで耕さず、農薬を使わず、それでいて雑草をできるだけ抑える田んぼづくり・稲づくりを学びます。

つまり、大規模投資が必要なプロの農家でなく素人でも挑戦できる省力化した稲作技術を学びます。

 

通常、農薬を使わない米づくりは田植え後の田んぼが雑草に覆われ、除草作業が大変です。

しかし、稲という作物の生態を知り、田んぼの生物相やメカニズムについて観察・理解を深めれば、雑草のタネを発芽させずに抑草することが可能になります。

農法に囚われることなく田んぼの役割を理解し、稲や雑草、生き物の生態などの基本をしっかり理解することが重要です。

 

本学部の講師は、千葉県南房総にて耕さない田んぼ技術を完成させた五十嵐武志氏に師事し稲づくりの原理を学びながら自身のフィールドで実践している萩谷氏です。

病虫害や厳しい気候にも負けない丈夫な成苗(※1)づくりを始め、日本の稲作の歴史・動植物の生態なども学びます。また、習った内容をすぐに共同区画の田んぼにて実践することが可能です。理論と実践をバランスよく学べるアクティブラーニング(※2)形式にて行います。

 

今年度より講座とは別に講座修了生から現在の活動や未来の展望などを聞くオンラインイベント「種まきの声」も開催します。(循環型農業学部と共同開催)日程が決まり次第、詳細をお知らせいたします。

 

(※1)成苗(せいびょう)・・・4.5葉~5.5葉を目指した病虫害に強い丈夫な苗。

(※2)アクティブラーニングとは・・・学習者が受動的となってしまう授業を行うのではなく、能動的に学ぶことができるような授業を行う学習方法です。具体的には講師による一方的な指導ではなく、学習者による体験学習や教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークを中心とするような授業のことを指します。 

(※3) 育苗初期に限り、適正な量の肥料を使用します。

(2023年度より「耕さない田んぼ学部」を「究極の田んぼ学部」に名称変更しました)

こんな方におススメです

  • 将来、半農半Xをしたい方
  • 稲作を含め自然栽培もしくは有機農法での就農を考えている方
  • 田植え/稲刈り体験などの経験はあるが、稲作の本格的な理論と実践について学びたい方(農業経験ゼロでもOKです!)
  • 農薬や肥料はできるだけ使いたくない。でも草取り作業もしんどい。できるだけ自然の力を活かしながら、安心安全で効率的な米づくり方法を探している方

受講するとこんな良いことがあります

  • 稲作の原理原則を理解し、体験を超えた実践経験を積むことができます。
  • 雑草が生えない田んぼを作る知識と技術を得ることができます。
  • 卒業後も同じ志で稲作に取り組む仲間ができます。
  • 収穫したお米はお持ち帰り頂けます。

2024 募集要項

講座のゴール

稲作の原理原則を理解し、耕さず、雑草の生えない田んぼの作り方を習得する

期間

2024年2月24日~2024年11月9日

場所

千葉県佐倉市直弥公園付近の田んぼ(詳細は現地にて案内します。)

【車の場合】

東関東自動車道 佐倉ICより 5分 

【電車の場合】

JR総武本線 南酒々井駅に送迎します(人数により有償にて車での受講生さんに乗り合わせをお願いします) 

費用

69,300円税込(受講料63,000円+消費税)

・家族一緒に受講する場合はお二人目は受講料半額34,650円税込(受講料31,500円+消費税)で受講いただけます。(同居家族に限ります)

・最低催行人数に満たない場合は、講座が開催できないことがございます。その場合は返金させて頂きますので、ご了承ください。

・開講確定後は原則として返金等の対応は行っておりません。

定員

15人(最小催行人数 8名)

お申込み

今年度の募集は終了しました

2024年カリキュラム

日程: 2/24(土)

形態: 座学+作業

内容: ・オリエンテーション
・塩水選、エンザー消毒、催芽
・究極の田んぼの概要、日本の稲作の歴史(座学)
・講座終了後に懇親会(任意参加)

講師: 萩谷裕介

日程: 3/10(日)

形態: 座学+作業

内容: ・播種
・稲の初期生長の仕方、収穫までのスケジュール(座学)

講師: 萩谷祐介

日程: 4/6(土)

形態: 作業

内容: ・田んぼ整備

講師: 萩谷祐介

日程: 4/27(土)

形態: 作業

内容: ・田植え

講師: 萩谷祐介

日程: 6/1(土)

形態: 座学+作業

内容: ・雑草を知る(座学)
・畦際の草取り

講師: 萩谷祐介

日程: 7/6(土)

形態: 座学+作業

内容: ・生き物の関係性と役割(座学)
・草取り

講師: 萩谷祐介

日程: 8/3(土)

形態: 作業

内容: ・溝切り、竹の切り出し 

講師: 萩谷祐介

日程: 8/31(土) 予備日9月7日(土)

形態: 作業

内容: ・稲刈り

講師: 萩谷祐介

日程: 9/14(土)(天候により変更する可能性あり)

形態: 作業

内容: ・脱穀

講師: 萩谷祐介

日程: 10/5(土)

形態: 座学+作業

内容: ・籾摺り、新米試食会
・稲という植物の性質(座学)グループワーク

講師: 萩谷祐介

日程: 11/9(土)

形態: 座学

内容: ・1年のまとめ(座学)
・個別発表

講師: 萩谷祐介

・毎回の講座時間は、10:00~16:00を予定しております。終了時間は各回により多少変更される場合がございます。

・参加できない回がでた場合は2025年に繰り越して無料で参加していただくことができます。
・座学で理論を学んだ後に、共同区画ですぐに実習を積むことで1年間を通じて効率的に稲づくりをマスターすることができます。
・究極の田んぼが完成すると除草は不要になりますが、完成まで早くても3年はかかります。
・稲刈りや脱穀は雨天を考え複数の作業日を設定しています。

講師

hagiyakoushi

萩谷 裕介(はぎや ゆうすけ)

1989年千葉県生まれ
はぎや農園代表/NPO法人地球のしごと大學スタッフ/一般社団法人生活共同体TSUMUGIメンバー
会社員時代の海外勤務を経て、自然豊かな日本の魅力を再確認する。
帰国後に千葉県佐倉市で地域にある資材を循環させた野菜と米づくりを実践中。
農薬や化成肥料を使わず、自家採種をしながらはぎや農園の屋号で様々な団体や個人を受け入れて都市部に暮らす人たちへ農の魅力を伝えている。

メイン教材

不耕起でよみがえる

耕さない田んぼでは、イネは野生化し強くたくましく育つ。また、田んぼの生きものが棲む環境を整えることもできる。不耕起・冬季湛水水田の利点と心得、栽培法を解説する。

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水田・畑・水路の雑草189種を網羅。強害草・難防除草に重点をおいた構成。耕地での雑草の生態をいきいきととらえたカラー写真410枚。防除に役立つ生育初期の姿を豊富に収録。(Amazonより引用)

参加者の声

千原兄弟2

40代 経営者(不動産業)

農業に関して、全くの素人であった千原兄弟でしたが、素敵な運営スタッフや参加者...

isekisan

50代 会社員(メーカー勤務)

日本人ならやっぱり主食であるお米を作りたい。そう思って2018年に....

kawabe

50代 女性

ずっと、田んぼをやってみたいとは思っていた....

学部の様子

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開催写真2

実習場所・フィールド紹介

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学部担当

tanuma

地球のしごと大學

田沼 郁恵(たぬま いくえ)