こんなことやります

海も山も有る自然資源豊かな徳島県海陽町と岩手県田野畑村の二地域をフィールドとし、実際の地域資源を選択、体系的なプロセスに沿って商品化、サービス化を行い、試作品の企画、販売トライアルを行ってもらいます。

 

メンターによる伴走やプロフェッショナルによるアドバイスも得ながら地域商社ビジネスのシミュレーションを行います。受講生の皆さんにはコンサルタント、マーケッター(ビジネスデザイナー)、セールスマンの3役を演じていただき、企画したアイデアを実際に自ら汗をかくことで、「絵に描いた餅」を食べられるようにするにはどれだけ難しいのかを体感、地域資源ビジネスの苦労や喜びを実感していただきます。

 

今回は10か月の短期プログラムでありビジネスプロセスをシミュレーションしていただくことを重視しているため、0⇒1を立ち上げるのではなく、実際に出来上がっている商品や生産されている原材料を使って15,10へとステップアップさせるシミュレーションプログラムです。

 

最後のプレゼンテーションでは資金調達の観点やビジネスモデルについて地方銀行や起業家などから評価を頂く場も設けます。プログラム終了後は全チームで実践プロセスと固有の経験を共有することで学びを深めます。

 

2月23日(土)、田野畑村の「たのはた牛乳」「山ぶどうジュース」の試飲、海陽町の資源もお披露目する説明会を実施します!

⇒説明会情報はこちら

地球のしごと大學が考える地域商社・地域観光

【1】事業者自らの繁栄だけを目的とせず、自社・自然環境・地域社会、3者の持続可能性を追求

●できるかぎり地域内から仕入れ、地域内事業者に発注することで、稼いだお金はできるだけ地域内循環させ還元する

●できるかぎり地域内雇用を優先し、ダイバーシティ雇用を行う

●できるかぎり自然資源の保全と再生産に努め、自然環境を汚染しない事業工程を目指す。たとえば農薬や化学肥料の不使用、プラスチック包装の見直しなど。地球環境に負荷をかけない製造・サービス工程を実現する

【2】地域資源を磨き上げ、新しいニッチな商流を生み出す

●地域外の市場分析を行い、ニッチな需要を掘り起こし、地域資源の価値を再定義、ピンポイントマーケティングによる地域外貨を稼ぐビジネスを創出

●大量生産・大量流通ではなく、付加価値の高い商品を適量生産・適量流通にて細く長く続けられるビジネスを狙う

 

(参考例)

当学部講師、藤川氏が手掛ける地域総合商社「ばうむ」のビジネス

 

当学部メンター、早川氏が手掛ける牡蠣養殖ビジネス

アセット 5

本学部にて獲得を目指す能力と手法

アセット 6

プロセス

アセット 1

こんな方におススメです

  • 25歳~45歳くらいまでの社会人(社会人経験3年以上)
  • 今すぐ都会での仕事をやめて移住する気はまだ無いけど、自分の持っている経験やスキルを地域フィールドで試したいがその機会が無い方、またコネクションを作りたい方
  • 将来は地域移住して地域資源のプロデュースや観光分野にて起業したいと漠然と考えている方
  • 地域おこし協力隊などで実際に地域に入っており、ネタもあるがどのようにビジネス化していけばよいかわからない方 など

受講するとこんな良いことがあります

  • 地域にどっぷり関わる機会を得られます。地域の事情を肌で感じてもらえます。
  • 地域商社における地球のしごと大學版事業プロデュース手法を体系的に学べます。どの地域、どの商材でも通用するノウハウを体で覚えられます。
  • リアルな商品・プログラムプロデュースの実践経験を得られます。 1人当たり5万円のプロデュース費用を提供します。実際に販売によって得た利益は各チームに還元します。
  • 実践家、理論家、メンター、起業家などの専門家による伴走、アドバイスをいただけます。
  • 希望者には田野畑村・海陽町にてそのまま起業・移住するなど、優先的な出口支援も用意します。

2019年度 募集要項

講座のゴール

地域商社における事業プロデュース手法を、リアルな商品を題材にして体感し習得する。

期間

20193月~12

場所

東京: ちよだプラットフォームスクエア

徳島: 海陽町 

岩手: 田野畑村

費用

18万円/1

定員

20名

応募資格

アクティブラーニング形式であるため、プログラムに能動的・自律的に参加できる方。

募集締め切り

2019年3月2日(土)

お申込み

こちらのフォーマットからお申し込みください 入学を迷っていらっしゃる方などご相談はinfo@earthcolor.orgまで。

2019年度カリキュラム

アセット 10

・地域資源は海陽町・田野畑村の資源7つのうちから1つを選択して取り組んでいただきます。

・3月・4月の海陽町・田野畑村へのフィールドワークは両方行かれても、どちらか一方だけでも構いません。

・5月以降の海陽町・田野畑村へのフィールドワークは、必要に応じてチームごとに訪問をして頂きます。

講師

坂本さん写真

坂本 正樹 (さかもと まさき)

プログラムオーガナイザー 兼 ファシリテーター

1970年生まれ。福岡県福岡市出身。東京都在住。筑波大学第三学群社会工学類卒。

ビジネスコンサルタント。

PWC(プライスウオーターハウスクーパース)、IBMビジネスコンサルティンサービス株式会社など、外資・内資のコンサルティング会社にて、

大企業の全社業務・IT改革に関する企画立案から実現までに一貫して携わる。大規模プロジェクト・マネジメント、プロジェクト型ワークスタイル変革などを得意とする。

近年は本業の傍ら、100年人生を見据えた「農的暮らし」を志し、自ら畑を耕したり、日本各地の農家を訪問し、見聞を深める、「半農半コンサル」を実践。

藤川さん

藤川 豊文  (ふじかわ とよふみ)

プログラム総合監修 兼 起業家アドバイザー

1964年、高知県本山町出身。(有)藤川工務店入社 代表取締役。ばうむ合同会社 代表。

1964年、高知県本山町出身、高知工業高校卒業後、神奈川県横浜市の建設会社勤務。

1966年、Uターン、家業の㈲藤川工務店入社、現在、代表取締役。

 

Uターン後、衰退した地元の経済を活性化したいという思いが強くなり、2004年に商工会青年部の先輩、後輩11名に声かけして11万円の活動費を集め、地域の資源を活かして、製造・販売を行う「木部会ばうむ」を結成、第一弾として、地域の木材を使用した、学童机・椅子の製造・販売開始、2010年にばうむ合同会社に法人化、代表となる。

現在は、木製雑貨「もくレース・木紋柄」のブランドを立ち上げ、北海道から沖縄まで全国で販売、又、地元ブランド米を活用した、焼酎の製造販売も行い、年商5,000万円、10名の雇用生み、持続可能な、地域の総合商社を目指し、実践中!ばうむHPhttp://baum-llc.com/

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高知県本山町で次世代の林業のあり方を模索する、合同会社ばうむの藤川さんを取材しました。間伐材に付加価値をつける方法、自伐林業の可能性、地域に持続可能な森を作る方法....林業の今と未来が見える、すばらしいお話です。(Amazonより引用)

渡邊 智恵子(わたなべ ちえこ)

起業家アドバイザー

株式会社アバンティ代表取締役社長

一般財団法人森から海へ  代表理事

特定非営利法人 日本オーガニックコットン協会 副理事長

公益財団法人 シャンティ国際ボランティア会 理事 ほか役職多数

1990年にイギリス人のエコロジストのからの依頼で、オーガニックコットンの生地の輸入を手がけた時、オーガニックコットンを栽培しているテキサスの農場主が手間隙惜しまず無農薬有機栽培農法を貫きながら自然と共存してコットンを育てている姿を知る。

世の中にオーガニックコットンを広める決意をし「売り手良し」「買い手良し」「社会良し」の三方良しから、「作り手良し」を加えた四方良しのビジネスを息長く続けることを最重要事としてビジネスを手掛ける。2009年 経済産業省「日本を代表するソーシャルビジネス55選」に選出。『ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010』リーダー部門受賞、総合7位受賞。2010 NHKの人気番組「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演。

stanaka_profile

田中 新吾 (たなか しんご)

マーケティング・ブランディング担当

1986年生まれ。埼玉県入間市在住。

NPO法人地球のしごと大學 副代表理事。一般社団法人ECEF代表理事。

中央大学理工学部卒。卒業後、マーケティングエージェンシーへ入社。グローバル企業から中小企業まで他業種・他業態のマーケティング戦略の立案とその実装やブランディングを手掛ける。現在はコミュニケーションデザインという領域で活動しているコミュニケーション・ディレクター。

2016年から事業推進を行うメンバーとして地球のしごと大學に参画。自伐型林業や伝統的な木造建築を中心に国土の7割を占める森林の持続可能な活用を推進するほか、SDGs時代を意識したクライアント企業のブランディングやマーケティング、クリエイティブディレクションなどをすすめる。

地域メンター

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早川 尚吾 (はやかわ しょうご)

徳島県海陽町担当

1987年生まれ。愛知県出身。徳島県海陽町在住。

株式会社リブル(Re:Blue)代表取締役。一般社団法人Disport理事。

 

南山大学経済学部卒業。総合商社の金属本部所属し、国内営業を経て海外のインドネシアにて駐在を経験し独立。また、地球のしごと大學のメンバーとして海陽町での持続可能性を現場で探索、実践する。

 

2016年一般社団法人Disportをインドネシアで知り合った、別商社にいた高畑拓弥と共同設立。現在理事。地域の新たなパワー創出の為ハンズオンコンサルティングをしながら新たなリソースの掘り起こしと磨きを手掛けている。

 

その掘り起こしたリソースの中から海の資源を事業化し、株式会社リブル(Re:Blue)を2018年に設立。手始めにオーストラリア式の新たな養殖スタイルを使って牡蠣の養殖、販売をスタート。地域の新たな可能性を示す先駆けとして奮闘中。代表取締役。役員に高畑拓弥、水産系の博士号を持つ岩本健輔がいる。今後地域の資源と最先端技術、全く畑違いのテクノロジーを組み合わせる事で生まれる新たな価値を地域の価値として輩出する事が目標。

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高浜 大介 (たかはま だいすけ)

岩手県田野畑村担当

1979年生まれ。東京墨田区出身。岩手県田野畑村在住。

立教大学観光学部卒。株式会社アースカラー 代表取締役社長。NPO法人地球のしごと大學 理事長。

 

大手国際物流企業、人事・教育ベンチャー企業勤務後、2010年に、地球・大地に根ざした職業人「アースカラー」の育成・輩出を手掛ける株式会社アースカラーを設立。

 

また、千葉県佐倉市にて約1ヘクタールの田畑にて無農薬・無化学肥料のお米作りや大豆作り、農業体験などを主とする教育農場「地球のしごと農園」を2016年に立ち上げ。

 

2018年11月より岩手県田野畑村へ家族で移住。地域創生政策企画職を兼務。持続可能な地域創りが後半人生の目標。

地域資源提供フィールド

海陽町(トップパーツ4)

徳島県海陽町。徳島県の最南端。四国の右下。人口約9,200人

田野畑北山崎(トップパーツ3)

岩手県田野畑村。三陸沿岸。日本のチベット。人口約3,400人。

徳島県海陽町の地域資源

図1

藍製品

トータスで作られる健康衣料品やニット製品などは第二の皮膚として素材、技術までこだわり抜いた製品として有名である。OEMとしての受注もしながら、自前製品の開発にも余念がなく、更に藍染する為の染料に使われる藍畑を米糠、籾殻、竹パウダー、落ち葉、カヤ等を使った自然栽培でのこだわりでチャレンジし、あまべ藍と呼ばれる海陽町のオリジナルを広めるべく藍染め製品も製造販売している。食べる事のできる藍(安心安全)、というコンセプトの元、あまべ藍そうめんの開発販売なども実施している。

 

パートナー:株式会社トータス

創業から100年以上の歴史を持つ海陽町が誇る縫製会社トータス。大量生産では成せない高い品質の肌着から最近では藍染製品まで生産販売している。一番肌に近い衣服だからこそ、素材から技術までこだわり続ける、歴史を持ちながらチャレンジを忘れない企業である。

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ハーブ茶

ホーリーバジルは、シソ科の植物で豊かな芳香が特徴。 また、アタプトゲンという抗酸化効果の高いハーブとして知られている。 (アタブトゲンとは、肉体的疲労などのストレスへの抵抗能力を高める働きのある天然生薬を指す。)現在インターネット販売や海陽町、高知等の実店舗での販売を実施している。

 

パートナー:Rulo Classic(ルロ・クラシック)

恵まれた自然の恩地を活かし、ゲストハウス運営、ホーリーバジルの育成、お茶としての生産、販売などを実施している。代表田中宗豊さんはプロサーファーとして世界各地の海の大波を乗ってきて、アウトドアブランド・パタゴニアのアンバサダーも勤められている。妻美子さんは、大阪からこの土地に移住されて以来、お子様にも恵まれ、自然の宝庫である海陽町の恵みを形ある価値に変えて(ホーリーバジルなど)広く伝えられている。

makomocya

真菰茶(まこもちゃ)

真菰とは、水地で育ち1~2mほどの高さになるイネ科の植物である。

葉を収穫して天日干しし、土鍋で焙煎して作っているお茶。
金色のお茶は味も飲みやすく、冷たくても、温かくても美味しく頂ける味わいである。

真菰は日本では古くは古事記や日本書紀にもその名が登場するほど古くから食用や薬用、霊草として親しまれてきた植物である。

 

パートナー:庄司拓也、庄司愛鐘

他地域から海陽町へ移住してきたお二人は真菰茶の生産以外にも藍(あい)の畑をつくり藍茶を作る、その藍を使った染め物を生産する企業(トータス)にもお勤めされるなど、地域産品、地域資源に密接に関わる生業をされている。

samucya

寒茶(かんちゃ)

パートナー:岩崎致弘

海陽町の中でも秘境と言われる久尾に移住され、現在久尾ビレッジ構想の実現に向けて活動中。

マリンジャム

マリンジャム

海陽町には町営観光施設「海洋博物館マリンジャム」がある。ここは徳島県最南端の海陽町の更に南端に位置する竹ヶ島(橋で繋がっている)に構えており、サンゴ群を楽しめる非常に綺麗な海を資源にもつ場所である。

 

パートナー:海洋博物館マリンジャム

現在マリンジャムは町立ながら、独立採算での黒字化を目指して様々な取り組みをしている。夏場以外の集客や、水族館だけの存在意義だけではない観光施設への生まれ変わりに向けて目下スタッフ一同活動中である。海中観光船ブルーマリン号や施設内のミニ水族館、夏場はSUPやカヤックなどを楽しめるレジャー施設である。

岩手県田野畑村の地域資源

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たのはた牛乳(山地酪農)

田野畑の豊かな自然で育てられたホルスタインから搾乳された良質でおいしい牛乳です。殺菌方法が保持式殺菌(85℃25分間)を用い、生乳をおなべで沸かした様な風味豊かな味わいと美味しさが特徴です。

 

パートナー:産業開発公社

田野畑村、岩手宮古農業協同組合、田野畑村漁業協同組合、田野畑村森林組合などを構成員とする一般社団法人。

田野畑村の産業開発を目的に1975年設立。

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山ぶどう(ワイン、ジュース)

山ぶどうは普通のぶどうに比べ特有の酸味はありますが、ポリフェノールのほか鉄分やカルシウムがとても豊富で、古来より滋養強壮の飲み物とされてきました。

特に田野畑村の山ぶどうは美味しいと評判です。

 

パートナー: 田野畑村産業開発公社

田野畑村、岩手宮古農業協同組合、田野畑村漁業協同組合、田野畑村森林組合などを構成員とする一般社団法人。

田野畑村の産業開発を目的に1975年設立。

サッパ船

北山崎、サッパ船クルーズ、断崖SUPツアー

パートナー: 田野畑村役場 政策推進課

田野畑村の観光領域においての政策推進を担っている。役場内でも地域創生の特命を担う担当課である。

学部担当

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地球のしごと大學

高浜 大介(たかはま だいすけ)