田野畑村の概要について

田野畑村は岩手県の沿岸北部、三陸復興国立公園の中に位置し、「北山崎」や「鵜の巣断崖」など、断崖と青い海が織りなす海岸景勝地に恵まれています。

 

平地はわずか16%足らずで、ほとんどが山林で占められ、人口は約3,400人、世帯数は約 1,400 世帯、少子高齢化が進む典型的な農山漁村です。 2011 3 11 日の東日本大震災津波では、これまで経験したことのない未曾有の被害に見舞われ、現在も復興事業や将来に向けた村づくりのため、全村一丸となって進めています。

 

本村の基幹産業は第1次産業であり、それに付随する形で第3次産業が営まれています。また、安定した産業や雇用を確立・確保するため、第1次産業の就業者支援や第 3 セクター方式による会社起業を精力的に行ってきました。

 

観光分野では、前述の優れた景観資源を訪れる観光客が年間約 50 万人(震災 以前は約 63 万人)となっており、小さな漁船で断崖を巡る「サッパ船アドベンチャー ズ」や三陸ジオパークのガイドなど人気の体験プログラムがあります。

募集する地域おこし協力隊のミッション 《酪農を通じた地域活性化》

田野畑村の主要産業の一つに酪農があります。しかし、酪農経営者の高齢化が進み、担い手が減少しています。そこで、地域おこし協力隊制度を活用して、村の未来を背負う酪農経営者を募集します。

 

任期中は、広く村内の酪農ヘルパーとして活動しながら周囲と関係性を構築し、村の酪農業界をけん引する事業者となる下地を形成していただきます。また、村内には、【山地酪農】(※1)という酪農手法を実践する酪農家が 2 戸あります。酪農ヘルパーと並行し、山地酪農を実践する酪農家のもとで研修を行うことで、独立のための準備をしていただきます。

 

加えて、一定面積の山林所有とその管理がセットとなる山地酪農との相性の良さから、間伐主体での持続可能な山林育成を目的とする【自伐型林業】(※2)も副業として取り組むことで、年間を通して安定した収入を確保する複業型仕事モデルの確立を目指します。酪農研修の合間に、村内の自伐型林業家の作業の手伝いをすることで、自伐型林業の技術習得にも励んでいただきます。

 

また、山林を保有した酪農家と【マッチングの機会】(※3)を設け、任期終了後は、事業承継をして頂けるよう支援します。

1 【山地酪農】

牛舎に繋ぎ、外国産の飼料や薬品に依存する従前の酪農経営ではなく、1年中放牧し化学肥料や薬品をほとんど使用せず、自然の力を最大限に引き出す酪農手法。地球環境問題など、持続可能な開発指標とされる「SDGs」推進が叫ばれる昨今に注目される酪農手法である。http://yamachi.jp/think/ 

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2 【自伐型林業】

採算性と環境保全を高い次元で両立する持続的森林経営手法。参入障壁が低く、幅広い就労を実現する。今、国土の7割を占める山林を活用する「地方創生の鍵」として期待され、全国各地で広がっている。

https://jibatsukyo.com/ 

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3 【マッチングの機会】

必ずしも希望する形態による事業承継ができるとは限りません。双方の相性などを考

慮しながら、村として可能な限りマッチングできるよう支援します。 

※詳細について

雇用に関する条件、応募に関する情報は以下、田野畑村のホームページからご参照ください。

https://www.vill.tanohata.iwate.jp/docs/2019030600010/ 

伴走者

本地域おこし協力隊にて採用された方は、地球のしごと大學代表で田野畑村在住の高浜大介が伴走支援いたします。

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高浜 大介 (たかはま だいすけ)

岩手県田野畑村担当

1979年生まれ。東京墨田区出身。岩手県田野畑村在住。

立教大学観光学部卒。株式会社アースカラー 代表取締役社長。NPO法人地球のしごと大學 理事長。

 

大手国際物流企業、人事・教育ベンチャー企業勤務後、2010年に、地球・大地に根ざした職業人「アースカラー」の育成・輩出を手掛ける株式会社アースカラーを設立。

 

また、千葉県佐倉市にて約1ヘクタールの田畑にて無農薬・無化学肥料のお米作りや大豆作り、農業体験などを主とする教育農場「地球のしごと農園」を2016年に立ち上げ。

 

2018年11月より岩手県田野畑村へ家族で移住。地域創生政策企画職を兼務。持続可能な地域創りが後半人生の目標。