本講座の位置づけ
本講座#15は、地球のしごと教養学部22-23の講座群のうちの一つです。
多くの方に教養学部の活動を知っていただきたいという思いから「#14 魚食の再考」とあわせて12月に開催されるフィールドワーク講座に関して、外部の方の参加も受け付けることにいたしました。
地球のしごと教養学部に興味関心がございましたらこの機会に是非ご参加頂ければと思います。
こんな内容の講座です
近年中山間地域を中心に鳥獣被害が深刻な状況にあります。
鳥獣による農作物への被害額はおよそ200億円で、その6割が獣類、4割が鳥類によるものであり、獣類では9割がイノシシ、シカ、サルによるものとされています。
主な原因は餌となる広葉樹が少なく針葉樹が増えたこと、集落の過疎化・高齢化による人間活動の減少などとされています。
しかしながら、これらは人間目線での話です。動物はずっと山の中に住み、動物と人間は自然界において共生してきたはずです。人間目線だけではなく、自然界全体で見たときに動物と人間はどのように共生できるのでしょうか。
本講義では参考にするのは、千葉県君津市で廃校を活用し、猟師工房ランドを立ち上げた原田祐介さんです。原田さんは狩猟を通じて自然を守ることについて考え、鳥獣被害問題解決に取り組んでいらっしゃる方です。
狩猟の現状と課題、駆除した獣を無駄にせず適切に処理することについて考えます。
※獣の解体実習も行います。解体する獣はシカやキョンなどでその日の状況によります。
衛生管理上解体した肉は食べることはできません。
こんな方にオススメです
- 鳥獣被害に悩んでいる方
- 獣の利活用に興味のある方
- 地方ならではの仕事に興味のある方
- 猟師に興味のある方
講座概要
日時
2022年12月4日(日)
場所
猟師工房ランド
集合場所
猟師工房ランド 〒292-0527 千葉県君津市香木原269
受講料
11,000円(税込み)
セット受講料
18,000円(税込)
※12/3(土)「#14 魚食の再考 ~日本の漁業問題と近海で取れる未利用魚のさばき方レクチャー~」も受講される方は2講座セット割引価格となります。
定員
5名
当日のスケジュール
8:45 集合
9:00~12:00 講義・質疑応答
12:00〜13:00 お昼休憩
13:00〜15:30 獣の解体実習
15:30 解散
※当日の状況により若干内容が変更になる場合がございます。(昨年は当日の朝、獣が罠にかかった為、止め刺しの現場を見学しました。)
お申込み
申込み締め切りました
申し込み締め切り
2022年11月25日(金)
主催
NPO法人地球のしごと大學
課題図書
『週末猟師』著者:原田祐介(徳間書店)
交通手段
各自で行き・帰りの交通手段を確保してください。
<自家用車またはレンタカーの場合>
館山自動車道君津ICから車で40分
<電車とタクシーの場合>
JR久留里線上総亀山駅下車後、君津市デマンドタクシー15分程度
JR安房鴨川駅からタクシー(車)で約20分
君津駅からタクシー(車)で約50分
・現地までの移動に関しては基本各自ですが、お知り合い同士一緒に来ていただいても構いません。
・週末開催の為、移動の際は十分に時間の余裕を持った移動をおすすめいたします。
その他
・昼食(お弁当)を持参してください。近くに飲食店はございませんのでご注意ください。
・猟師工房でのランチの提供はございません。
・獣の解体作業を行いますので汚れても良い服装でご参加ください。
・山の中を歩く可能性がありますので歩きやすい靴、長袖長ズボン着用をお願い致します。
・マスク等の基本的な感染症対策は必ずお願いします。
講師・担当
原田 祐介(はらだ ゆうすけ)
猟師工房 代表
1972年埼玉県生まれ。高校卒業後、外資系アパレルメーカーに就職。
2004年に中学校の同窓会で久しぶりに会った友人に誘われ猟犬の訓練に参加する。
山中に放った猟犬が吠えながらツキノワグマの親子を追いかけ目の前を通過。
あまりにもセンセーショナルな出来で狩猟の魅力に取りつかれる。
2005年に狩猟免状と猟銃空気銃所持許可を取得し猟師の世界にどっぷりと漬かって行く。
2013年子供の手が離れた事を機に残りの人生を職業猟師として生きる決意を固める。
秩父にある林業会社に就職、山で安全に行動出来るスキルを身に着けながら埼玉県飯能市に工房を構え狩猟の副産物など利用した製品などの生産を始める。
2015年林業会社を退職し工房を猟師工房と改め狩猟やジビエのテーマパークを開業する。
2019年獣害被害が深刻な千葉県君津市の廃校旧香木原小学校を借り受け猟師工房ランドをオープンする。
ナツメ社 これからはじめる狩猟入門 監修
徳間書店 週末猟師 著書
講座担当
NPO法人地球のしごと大學
萩谷 祐介(はぎや ゆうすけ)