イベント内容
2020年、コロナウィルスの世界的蔓延により今までの生活様式は一変し、経済活動も立ち止まることを余儀なくされました。
そのような状況下、都会で「お金を稼ぐしごと」をこなすだけではない生き方・働き方が求められる時代がきています。
原点に返ってみれば、定住型社会に生きる人間のシンプルな営みとは、「食べること」と「食べるものを生み出すこと」です。
手つかずの自然と、人間が暮らす社会。その境界線を人為的に耕作し、手入れを行い、共生を志向する里山農業は、先祖代々続けてきたプリミティブな営みです。
我々のDNAを刺激されるからでしょうか、こんな時代だからこそ里山型の自給的営みに魅了され、農に向かう人たちが以前より増えています。
また、工業的な農業ではなく、微生物など自然を活用する深い知恵と人間の身体作業を主とした、化学肥料も農薬も使用しない循環型の農業に人気が高まっています。
今回のフォーラムでは、日本全国で無肥料栽培の普及活動に尽力されている岡本よりたかさん、千葉県匝瑳市で都市住民に小さな区画の田んぼを貸し出す「マイ田んぼ」を主宰し、半農半Xの暮らしを実践する高坂勝さん、千葉県南房総市で稲と田んぼを観察することで雑草の生えない棚田を実現している五十嵐武志さんからそれぞれ農に向かう視点を伺います。
参加者の皆さんのライフスタイルを見直すきっかけとなれば幸いです。
こんな方にオススメです
イベント概要
プログラム
登壇者
岡本 よりたか(おかもと よりたか)
1958年福井県生まれ。無肥料栽培家・環境活動家/空水ビオファーム 代表/株式会社 岡本商店 代表取締役たねのがっこう 主宰。TVディレクター時代、取材を通して、農薬、除草剤、肥料が環境にもたらす破壊的ダメージを知り、また、ITエンジニア時代に体調を壊し、40歳半ばで、山梨県北杜市にて、無農薬、無肥料、無除草剤、自家採種の小麦や野菜の栽培を始める。
無肥料栽培の普及、遺伝子組み換え種子の危険性の啓蒙ために、全国各地にて年間150回ほど、無肥料栽培セミナーや講演を開催。また、シティファーマー構想を立ち上げ、家庭菜園ワークショップも積極的に展開している。
現在は、岐阜県郡上市にて、農業スクール及びシードバンク「たねのがっこう」を運営。
【著書】
「種は誰のものか」(キラジェンヌ出版)
「無肥料栽培を実現する本」(マガジンランド)
「続・無肥料栽培を実現する本」(マガジンランド)
「野菜は小さい方を選びなさい」(フォレスト出版)
「不自然な食べものはいらない」(廣済堂出版) 内海聡、野口勲、岡本よりたか共著
「新説異説 農業と食糧支配」
髙坂 勝 (こうさか まさる)
30歳で心労にて脱サラ、のちの旅を経て、2004年から14年間、 東京池袋で小さなOrganic Bar【 たまにはTSUKIでも眺めましょ 】を独り営み、訪ねてくる方が次々と会社を辞めて人生が狂うため、世間からは「退職者量産Bar」と呼ばれる。経済成長主義に違を唱え、「稼がないナリワイ論」「週休3日」「半農半X」「デュアルライフ」「地方移住」「セルフリノベーション」「地域循環」「ミニマリズム」など時代を先取りして実践し、世に伝えている。緑の党 Greens Japan 初代共同代表 や ナマケモノ倶楽部世話人 を歴任。現在は、脱成長Meeting 発起人 や 関東学院大学経済学部経営学科で「スローライフ論」非常勤講師 を務める。現在居住する千葉県匝瑳市で、米作りや移住斡旋の NPO SOSA PROJECT を主に運営する傍ら、農家民宿などを運営する(株)Reを創業。今年から気紛れ自宅民泊も営む中、経済成長なき人口減少社会を希望とした活動・執筆・講演などにいそしむ。著書に『減速して自由に生きる』(幻冬社・筑摩書房)・『次の時代を、先に生きる』(ワニブックス・筑摩書房)など。ネットニュースのハーバービジネスオンラインに連載。NHK『マイあさラジオ』の「サンデーエッセー」に年4回出演中。
【著書】
減速して自由に生きる:ダウンシフターズ(ちくま文庫)
次の時代を先に生きる (ちくま文庫)
五十嵐 武志(いがらし たけし)
千葉県南房総市で、「自然の美しい秩序が見られる田んぼづくり」、「イネ本来の生理生態を活かしたお米づくり」に取り組む。「冬季湛水不耕起移植栽培」の第一人者である岩澤信夫氏から学んだ栽培法をベースに10年以上「耕さない田んぼ」でお米づくりと向き合って培ってきた生き物・雑草・イネ・田んぼの観方とお米の作り方を伝えている。南房総では耕さず、雑草も生えない(田植え以降、稲刈りまで一度も田んぼに入らず除草不要、それでいて生き物いっぱいの究極の田んぼを実現している)
参照:無印良品ローカルニッポン記事「耕さない田んぼで豊かな生態系とシンプルな暮らし」
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