募集概要

地球上でも重要なラインに位置する岩手県普代村で、地球温暖化防止にも貢献する「持続可能な森林づくりプロジェクト」に取り組んでいただける方を募集しています!

岩手県普代村はこんなところです!

岩手県普代村(ふだいむら)は、岩手県北部沿岸北緯40度のところにある農山漁村です。

 

太平洋に臨む沿岸地区は、標高約150mの海岸段丘、三陸復興国立公園を代表する豪壮雄大な断崖絶壁が連なり、圧巻の自然美・造形美を造りだしています。

 

 

黒崎展望台から眺める真下のネダリ浜から太平洋に広がる眺望は、開放感溢れる雄大な景色として知られており、この地から眺めると太平洋の海と空と水平線とが一体となって、その青の色の美しさは世界の海と空に繋がることから、普代が「青の国」と呼ばれるようになりました。

 

 

人口は約2,600人、面積は69.66k㎡で県内では最も小さな村ですが、県庁所在地の盛岡市からは車で2時間となり、道中では岩手の素晴らしい四季を堪能することができます。

 

夏は、三陸北部海岸特有の冷涼なヤマセの影響により避暑地ともなり、冬は、三陸沿岸部は降雪も少なく暮らしやすい自然環境と言えるでしょう。

 

産業は、三陸の豊かな自然の恵みがもたらす「水産業」が基幹産業となり、「秋鮭定置網漁」、「養殖ワカメ」、「養殖コンブ漁」が盛んで、特に太平洋の外洋で養殖される普代のコンブは肉厚でやわらかく、加工した「すき昆布」は村の特産品となっています。

 

 

農林業においては、冷涼なヤマセを活かした「ほうれんそう」や品質の良い「しいたけ」の栽培が盛んです。

 

黒崎園地、普代水門、割澤鉄山跡地がスポットとなっている「三陸ジオパーク」、三陸復興国立公園をトレッキングできる「みちのく潮風トレイル」、伝統芸能では、国の重要無形民俗文化財に指定される「鵜鳥神楽」などを有しており、観光地としても非常に優れた評価をこれまでもいただいてきました。

 

村の中央部にある商店街は、今の時代となっては珍しいほどに活気に溢れています。精肉店、菓子屋、靴屋、美容院、化粧品店、居酒屋、ガソリンスタンド、スーパーが一体となって商店街を夜まで盛り上げてくれているのは村が未来に誇れる一つの光と言えます。

普代村は、民有林面積も比較的広く、針葉樹施業と広葉樹施業の両方の展開が可能な地域です!

岩手県北緯40度の三陸沿岸に位置する普代村の林業は、木材や林産物などの価格の低迷による経営環境の悪化、高齢化に伴う林業経営者や生産者の減少など、依然として厳しい状況です。

 

森林整備については、人口林の適時・適切な森林施業の実施、天然林の適切な保全・整備の推進と各種制度等の導入により基盤整備を図らなければなりません。

 

しいたけなどの特用林産物の生産振興についても、村における林業生産額の大きなウエイトを占めており、経営安定に向けて村として支援を行なっていく必要があります。

 

これらは全国の過疎地が抱えている林業問題とほぼ同一と言っていいでしょう。

 

村には、森林経営管理制度に準じて、森林整備を行うことができる意欲と能力のある林業経営体も存在せず、こうした状況から森林環境譲与税も有効活用できていません。

 

一方、グローバルターゲットとしてSDGsという目標が掲げられている今、これから将来にかけて適切に森林の管理を行なっていくことに大変大きな意義を感じています。

 

普代村は、北緯40度のところに位置しており、この緯線には中国の北京、敦煌やアメリカ合衆国のフィラデルフィア、ニューヨーク、スペインのマドリードなど地球上における重要な歴史や文化が集積しており、地球上でも重要なラインにいるという認識です。

 

参照:北緯40度の地球村

 

したがって、人間をはじめとする生物界全般に深刻な影響を与えている地球温暖化対策として、CO2を吸収固定する森林という資源を適切に管理していくことは、普代村にとって当然の責務と言えるでしょう。

 

これらをふまえまして、森林、林業関係者のみならず、地域住民、ボランティア、企業なども巻き込み村全体で、適切な森林の管理に取り組み、持続可能にしていくことが重要である、というのが現在の普代村における総論となっています。

 

そこで今回、普代村の「持続可能な森林づくりプロジェクト」に貢献していただける方を「地域おこし協力隊」として募集することになりました。

 

普代村の地目総面積における山林の割合は約90%となっており、民有林面積も比較的広く(現在約200haが役場管轄、将来的には500haになる予定)、樹種はアカマツ・カラマツ、天然広葉樹林が多い地域という条件です。

 

間伐による原木丸太を一般流通に乗せて販売する針葉樹施業、商品開発など様々な可能性のある広葉樹施業の両方の展開が可能な地域でもあります。

 

協力隊の任期中は、村内や周辺地域の森林整備に関わりながら林業技術の研鑽に努めていただくことを軸にして、森林環境譲与税を有効的に活用するための方策についても役場職員や山林所有者と連携しながら検討を進めていただきたいと思っています(例えば、村内初の意欲と能力のある林業経営体の立ち上げなど)。

 

施業に関しては、採算性と環境保全の両立を目指す「自伐型林業(使い続けられる壊れない作業道、多間伐施業)」のスタイルがベースになります。

 

自伐型林業とは・・・採算性と環境保全を高い次元で両立する持続的森林経営手法。参入障壁が低く、幅広い就労を実現する。今、国土の7割を占める山林を活用する「地方創生の鍵」として期待され、全国各地で広がっている。

 

《主な活動内容》

1.村内林業者(主に先輩となる自伐型林業者)の現場作業お手伝いを通した林業技術習得に関する活動

2.森林環境譲与税を有効的に活用するための方策の検討と体制の構築

3.林産物(しいたけ、山菜ほか)利用に関する生産技術習得や販売技術習得に関する活動

4.その他山林資源を活用したナリワイづくりに関する活動

 

普代村のこれからの林業に共感いただける方と一緒に盛り上げていきたいと考えています。

 

ご応募お待ちしております!

普代村の山林の中から様子です

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質のいい材が山から出てきます

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こんな方にオススメです

  • 自伐型林業の仕事を実践したい方
  • 持続可能な森林づくりに興味のある方
  • 林業振興を軸にして地域に貢献をしたいと思う方
  • チェーンソー、伐木造材など林業技術や経験を既に持たれている方
  • 林産物利用に興味のある方
  • 地球温暖化に対して森林整備のアプローチで貢献したいと考えている方

 

全てを満たす必要はもちろんありません。

 

ご自身の感覚で自分に良さそうと思った方からご応募をお待ちしております!

普代村を盛り上げているゆかいな皆さん

kogawasan

古川美加子さん(キャッツアイ)

普代村で20年以上続く社交場「キャッツアイ」の女将。

男性も女性も、老若男女みんなの心が安らぐ空間づくりがモットー。

長年の経験によって培われたサービス論は必見です。道の駅のすぐとなりで村の交流を一緒に盛り上げてくれます。

kamikanda

上神田敬二さん(上神田精肉店)

商店街で輝く一番星。

丁寧で真摯な接客とアイデアの光る商品開発、コスプレデーやSNSによる情報発信でファンをつくり、思わず「また来たい」「また食べたい」と思ってしまうお店づくりに励んでいます。

肉屋店主で料理人である一方、音楽家の側面も持ち町のお巡りさんらと組んでバンド活動で村全体を盛り上げています。

 

上神田精肉店HP

kaneshime

金子太一さん(カネシメ水産)

県内でも数少ない神経締め師で、その技術と経営センスでカネシメ水産を支える重要人物。

締めれば締める程に面白くもなり難しくもなるのが神経締め。

「こうすればいい」という答えはないと言い切り、より美味しい魚を全国に届けたいと常に進化に向かっています。

 

カネシメ水産HP

応募について

応募にあたって、以下二つの窓口をご用意しておりので、ご興味のある方はお気軽にご連絡いただきご希望を教えていただければと思います。

①Web面談

もう少し情報収集をしたい

 

考えていることが実現できるのか聞いてみたい

 

というご家族向けに、Zoomを使って30分〜1時間のオンライン面談(無料)を行います。

 

ご希望される方は「chikyunoshigoto@gmail.com」までお気軽にご相談ください。

②現地ご案内

実際に普代村の山林の状況を見てみたい

 

普代村の方と話がしてみたい

 

という方向けに、普代村をご案内する現地ツアーを計画いたします。

 

詳しくは「chikyunoshigoto@gmail.com」までお気軽にご相談ください。

伴走者

採用された方は、NPO法人地球のしごと大學/株式会社アースカラーの高浜と田中が伴走支援いたします。

daisuketakahama

高浜 大介 (たかはま だいすけ)

1979年生まれ。東京墨田区出身。岩手県普代村在住。

株式会社アースカラー 代表取締役社長。NPO法人地球のしごと大學 理事長。一般社団法人燈 代表理事。

 

立教大学観光学部卒。大手国際物流企業、人事・教育ベンチャー企業勤務後、2010年に、地球・大地に根ざした職業人「アースカラー」の育成・輩出を手掛ける株式会社アースカラーを設立。

また、千葉県佐倉市にて約1ヘクタールの田畑にて無農薬・無化学肥料のお米作りや大豆作り、農業体験などを主とする教育農場も展開(2020年現在は地球のしごと大學卒業生へ委譲)。

 2018年12月に「地球のしごと大學」をアースカラーから独立させ、NPO法人地球のしごと大學設立。同時に岩手県田野畑村へ家族で移住。田野畑村と高浜大介の2者にてむらづくり合弁会社、一般社団法人燈(ともしび)を創業。

都心からの移住希望者の受け皿を作り、地域と協調してサステナブルな地域社会経済のモデル創りを過疎地から挑戦中。二女の父。

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田中 新吾(たなか しんご)

1986年生まれ。埼玉県在住。

株式会社アースカラー。NPO法人地球のしごと大學 副理事長。一般社団法人ECEF 代表理事。

中央大学理工学部卒。卒業後、マーケティングエージェンシーへ入社。グローバル企業から中小企業まで他業種・他業態のマーケティング戦略の立案とその実装やブランディングを手掛ける。

現在は、アースカラーと地球のしごと大學に軸足を置きながら、SDGsに取り組む企業やローカル事業者の、新たな価値の発見や再定義(ValueDesign)、言語化やデザインによる価値の見える化(ValueCreative)、価値に人が集まる仕組みづくり(ValueMarketing)に精力的に取り組んでいる。