地球のしごと教養学部

 

開催日:2017年09月16日

地球生態学 ~森は海の恋人、SATOUMIづくりの現場から~

地球生態学 ~森は海の恋人、SATOUMIづくりの現場から~

♦♦ 講座概要 ♦♦

 
本講座では、地球のエネルギー・物質循環を念頭に置いた、豊かな漁場を守り繋ぐ仕組みについて学びます。

♦第一部:「森は海の恋人」 畠山重篤さん
持続可能な漁を続けていくためには、川でつながる上流の森が大事であると気づき、仲間とともに植林をはじめた漁師の畠山重篤さん。気仙沼で牡蠣の養殖を営み、被害を受けた3.11の大震災後もいち早く「海を信じる」と漁を再開しました。持続可能な里山里海の循環を形成するためにカギとなるのは豊かな森から育まれる鉄分です。鉄分を始めとするミネラルが川を通じて海に流れ込み豊かな漁場をつくります。まさに「森は海の恋人」です。畠山氏から自然界が織りなす芸術的な連携の仕組みを学びます。

♦第二部:「SATOUMI」 田中丈裕さん
『漁業とは海のおこぼれを頂戴する産業である』海からおこぼれ(余剰分)を持続的にいただき続けるには、森・里・山・海のそれぞれにおいて人々が暮らしを通じて適切にかかわる必要があります。「里海」「里山」「まち」「ひと」が「もの」「水」の流れを介して豊かさを増幅しあうシステム構築が不可欠です。岡山県日生(ひなせ)市は里海づくりの聖地。アマモ場を再生させ、「カキ」の養殖を行うことで近海の小魚を増やし、天然の濾過装置として水質を浄化し、漁場を豊かにすることに成功しています。大いなる循環システム「里海」の概要と「里海」づくりを学びます。

♦第三部:受講生を交えたパネルディスカッション

 

日時
2017年9月16日(土)
場所
宮城県気仙沼市

 

♦♦ 講師プロフィール ♦♦

 
hatakeyama

畠山重篤さん

1943年中国上海生まれ。県立気仙沼水産高校を卒業後、家業の牡蠣養殖業を継ぐ。海の環境を守るには海に注ぐ川、さらにその上流の森を守ることの大切さに気付き、漁師仲間と共に「牡蠣の森を慕う会」を結成(2009年、NPO法人森は海の恋人を設立)。1989年より気仙沼湾に注ぐ大川上流部で、漁民による広葉樹の植林活動「森は海の恋人運動」を行っている。この活動は、小・中・高校の教科書にも紹介されている。東日本大震災で牡蠣養施設等の全て失うが、コンクリートの防潮堤に頼らず震災後の自然環境を活かした地域づくりを展開している。

朝日森林文化賞(1994年)、緑化推進功労者内閣総理大臣表彰(2003年)、宮沢賢二イーハトーブ賞受賞(2004年)、国連森林フォーラム(UNFF)「フォレスト・ヒーローズ」受賞(2012年)等。



tanaka

田中丈裕さん

1953年生まれ。専門分野:水産行政全般、沿岸環境修復、魚類学。

1978年高知大学大学院農学研究科栽培漁業学専攻修士課程修了、 1978年高知県漁業協同組合連合会、1979年から岡山県水産課に勤 務し2008~2010年岡山県水産課長、2011~2012年海洋建設 ㈱水産環境研究所長を経て、現在NPO法人里海づくり研究会議理事・事務局長。

 

♦♦ 課題書籍 ♦♦

地球生態学
『「地球生態学」で暮らそう:誰も言わない環境論』  著者:槌田敦
 
人はなぜ「農」に向かうのか?失業や貧困の不安を減らし、自然生態系の一員として、もっと心豊かに、ゆったりと暮らす術はないのか。その答えがここにある。 (amazonより)
 


鉄
『鉄は魔法つかい』  著者:畠山重篤
1989年から始まった、〈森は海の恋人〉運動も日本全国に広がり、小学校、中学校の社会や国語の教科書に紹介されるまでになりました。〈森は海の恋人〉運動とは、貝の養殖をしている漁師、畠山重篤さんが始めたもので、山に木を植えることで、豊かな海を取り戻そうという運動です…「なぜ山に木を植えると海が豊かになるのか」、どうも〈鉄〉がそのしかけに大きな役割を果たしているということがわかってきました。…本書は、人間が生きていく上で、切っても切れないくらい重要な〈鉄〉の不思議を解明し、ひもといてくれます。地球をつくり、命を作り出している〈鉄〉、その姿にわかりやすく迫ります。(amazonより)
 


里海資本
『里海資本論:日本社会は「共生の原理」で動く』  著者:井上恭介
 
里海=人が手を加えることで海を健康にし、豊かにするメカニズム。瀬戸内海の再生で世界から注目されている。地球の限界を救うモデルとして、瀬戸内海生まれ日本発の概念が、世界経済を今まさに変えようとしている! (amazonより)
 

 

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