地球生態系循環 ~森は海の恋人運動~

講義内容

持続可能な漁を続けていくためには、川でつながる上流の森が大事であると気づき、仲間とともに植林をはじめた漁師の畠山重篤さん。気仙沼で牡蠣の養殖を営み、被害を受けた3.11の大震災後もいち早く「海を信じる」と漁を再開しました。持続可能な里山里海の循環を形成するためにカギとなるのは豊かな森から育まれる鉄分です。鉄分を始めとするミネラルが川を通じて海に流れ込み豊かな漁場をつくります。まさに「森は海の恋人」です。畠山氏から自然界が織りなす芸術的な連携の仕組みを学びます。

 

日程 開催場所
2018年9月18日(火) 宮城県気仙沼市

 

講師プロフィール

畠山重篤

1943年中国上海生まれ。県立気仙沼水産高校を卒業後、家業の牡蠣養殖業を継ぐ。海の環境を守るには海に注ぐ川、さらにその上流の森を守ることの大切さに気付き、漁師仲間と共に「牡蠣の森を慕う会」を結成(2009年、NPO法人森は海の恋人を設立)。1989年より気仙沼湾に注ぐ大川上流部で、漁民による広葉樹の植林活動「森は海の恋人運動」を行っている。この活動は、小・中・高校の教科書にも紹介されている。東日本大震災で牡蠣養施設等の全て失うが、コンクリートの防潮堤に頼らず震災後の自然環境を活かした地域づくりを展開している。

朝日森林文化賞(1994年)、緑化推進功労者内閣総理大臣表彰(2003年)、宮沢賢二イーハトーブ賞受賞(2004年)、国連森林フォーラム(UNFF)「フォレスト・ヒーローズ」受賞(2012年)等。

 

課題図書



『鉄は魔法使い』  著者:畠山重篤

1989年から始まった、〈森は海の恋人〉運動も日本全国に広がり、小学校、中学校の社会や国語の教科書に紹介されるまでになりました。〈森は海の恋人〉運動とは、貝の養殖をしている漁師、畠山重篤さんが始めたもので、山に木を植えることで、豊かな海を取り戻そうという運動です…「なぜ山に木を植えると海が豊かになるのか」、どうも〈鉄〉がそのしかけに大きな役割を果たしているということがわかってきました。…本書は、人間が生きていく上で、切っても切れないくらい重要な〈鉄〉の不思議を解明し、ひもといてくれます。地球をつくり、命を作り出している〈鉄〉、その姿にわかりやすく迫ります。(amazonより)

 



『里海資本論:日本社会は「共生の原理」で動く』 著者:井上恭介

里海=人が手を加えることで海を健康にし、豊かにするメカニズム。瀬戸内海の再生で世界から注目されている。地球の限界を救うモデルとして、瀬戸内海生まれ日本発の概念が、世界経済を今まさに変えようとしている! (amazonより)