地域教育魅力化プロジェクト 〜教育で持続可能な地域を創る〜


 

講義内容

全国の農山漁村で過疎が進行しています。特に地元の高校が生徒不足により廃校になることは地域にとって大きな痛手となります。地域の若者は中学校を卒業すると自動的に地域外へ進学することとなり(その後も多くは出身地に戻ってこない)、人口流出問題に直結するからです。地域の次世代を担う子供たちに対して、生きる力や健全な郷土愛を育む魅力ある教育を取り戻すことこそ、過疎地域の最重要課題です。
廃校寸前に陥っていた島根県立隠岐島前高校は、今では全国・海外からも志願者が集まる学校へと生まれ変わりました。高校生がまちづくりに挑戦するプロジェクト学習や全国から意志ある多彩な生徒を募集する地方留学など、地域と学校の協働による新たな地域教育の取り組みが島前高校と島前地域を魅力ある学びの場へと変貌させたのです。こうした「教育による持続可能な地域づくり」は島根県全域に広がりを見せ、2016年には日本財団のソーシャルイノベーター最優秀賞を受賞し、日本全国や海外へと展開していく準備が進んでいます。今回はこの大きな動きの起点となっている岩本悠さんから、学校魅力化の挑戦から学び、地域教育の未来について展望します。

 

日程 開催場所
2018年7月29日(日) 東京会場

 

講師プロフィール

岩本悠

一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム 共同代表
島根県教育魅力化特命官

東京都生まれ。学生時代にアジア・アフリカ20ヶ国の地域開発の現場を巡り、その体験学習記『流学日記(文芸社/幻冬舎)』を出版。印税等でアフガニスタンに学校を建設。幼・小・中・高校の教員免許を取得し卒業後は、ソニーで人材育成・組織開発・社会貢献事業等に従事する傍ら、学校・大学における開発教育・キャリア教育に取り組む。2007年より海士町で隠岐島前高校を中心とする人づくりによるまちづくりを実践。「日本を立て直す100人(朝日新聞出版・AERA)」に選出。プロジェクトは第一回プラチナ大賞(総務大臣賞)等を受賞。2015年から島根県教育庁と島根県地域振興部を兼務し、教育開発による地域創生に従事。2016年、特別ソーシャルイノベーター最優秀賞受賞(日本財団)。<近著>『未来を変えた島の学校 ‐隠岐島前発ふるさと再興への挑戦』(共著、岩波書店、2015)

 

課題図書



『未来を変えた島の学校:隠岐島前発 ふるさと再興への挑戦』 著者:山内道雄、岩本悠、田中輝美

過疎で廃校寸前の高校が、なぜ全国・海外からも志願者が集まる学校へ生まれ変わることができたのか。「ヒトツナギ」「地域学」「公立塾」「夢ゼミ」「島留学」といった独自の取り組みの原動力は何か。海士町、西ノ島町、知夫村、三つの島の協働が日本の未来を牽引する。教員、行政、地域住民、ヨソモノ等による人づくりの物語。(amazonより)