固定種・在来種のタネ ~タネを守ることは、命を繋ぐこと~

講義内容

昔から農民は、種を撒き、野菜を育て、種を取って、翌年にまたその種を撒く、というサイクルを繰り返してきました。これを自家採取種と言います。そうして採られた種は、その土地の気候風土やその土地で遭遇する病害虫対策に合った(順化した)、固定種の地方野菜となります。種は国外から、または日本の中で伝播し、伝播した先で育てられ、自家採取されることで、その土地に固有の種として根付いていきました。
しかし、高度経済成長期以降、日本中の種が、形質が均一で雑種強勢が働く(系統が遠く離れた雑種の一代目は、生育が早まったり、収量が総代したりする)一代雑種(F1)に代わってしまいました。大量生産・大量消費社会の中で、規格が揃っていた方が、経済効率性が高いのです。また、最近では雄性不稔という技術が使われ、機能性農作物などという野菜まで出てきました。これらの技術はいったい何なのでしょうか。
種が無ければ、作物は作れません。まさに「種を守ることは、生命を繋ぐこと」です。国内唯一、固定種の種のみを扱う種苗店三代目主人野口勲さんから、F1技術が抱えるリスク、自家採取をして伝統野菜を守り育てる大切さを学びましょう。

 

日程 開催場所
2018年9月2日(日) 東京会場

 

講師プロフィール

野口勲

タネ屋の三代目。73才。埼玉県飯能市の野口のタネ/野口種苗研究所代表。
店を継ぐ前は、虫プロダクション出版部員として、故手塚治虫氏の代表作『火の鳥』の初代担当編集者だった。(30歳を契機に現職)
食糧生産の源である種子が、限られた企業に独占される状況に危機感を持ち、F1種子やGMO種子の危険性や、固定種による自家採種の大切さを訴えている。
著書に『タネが危ない』(日経新聞出版社)、『いのちの種を未来に』、『固定種野菜の種と育て方』(ともに創森社)などがある。

課題図書



『タネが危ない』 著者:野口勲

手塚治虫『火の鳥』初代編集者となり、我が国で唯一、固定種タネを扱う専門店三代目主人が、日本農業を席巻するF1(一代雑種)技術が抱えるリスクを指摘、自家採種をし、伝統野菜を守り育てる大切さを訴える。(amazonより)