伝統食の再考 ~和食の可能性 映画千年の一滴だし・しょうゆ~


 

講義内容

戦後、半世紀ほどで食の欧米化が進み、お米の消費量も激減。日本人の食生活は大きく変わりました。しかし、本来の食生活のあり方とは、それぞれの時期にそれぞれの土地でとれる食べものを、その土地にあった調理法で食べることです。日本人は昔から、お米を主食に、味噌などの発酵食品、旬の野菜や近海でとれる小魚などをおかずとして、食事を取っていました。本講座では、映画「千年の一滴」を視聴し、なぜ、和食を中心とした、日本の気候風土に合った伝統食が素晴らしいのか(理にかなっているのか)どのような食生活を子どもたちに継承していくべきか、日常の食事が農業や環境、食文化にどのような影響を及ぼすかなどを考え、再興していくべき食生活について議論します。

 

日程 開催場所
2018年7月1日(日) 9:30~12:30 東京会場

 

映画情報

千年の一滴 だし・しょうゆ

【2014年、日本・フランス合作 100分(50分 + 50分)】
日本人と自然との関係を、食を切り口に見つめるドキュメンタリー映画。
第一章は、日本の味の基本「だし」。これは仏教の肉食禁止令のもと、肉に代わる“うまみ”を探し求めた人々が、およそ千年かけて、雄大な自然から見つけたものでした。 最新の食品科学は「だし」が健康によく、理にかなっていることを明らかにしています。 漁師・農家・禅寺・料亭・科学者―。「だし」をめぐる人々の営みを追い、大自然から“うまみ”のエッセンスを取り出してきた日本人の知恵を描きます。
第二章は、「しょうゆ:ミクロの世界との対話」和食の“うまみ”がつまった調味料(しょうゆ・さけ・みりん・みそ)は、1種類のカビ(麹カビ)によって作られます。特撮を駆使したミクロの映像で、千年にわたって磨かれた職人たちの知恵と、麹カビによる和食創世のドラマを浮かび上がらせます。(公式HPより抜粋加筆)
http://www.asia-documentary.com/dashi_shoyu/

 

課題図書



『粗食のすすめ 』 著者:幕内秀夫

アトピー、アレルギー、成人病が蔓延する現代日本。肉類や乳製品を積極的に取り入れる欧米型の食生活で、丈夫な体が作れるのだろうか。便利だからといってファースト・フードや加工食品に依存していてよいのだろうか――。日本人の食生活の問題点を鋭くつき、風土に根ざした、伝統的な穀類中心の献立と調理方法をあらためて提唱する、「本当に健康になりたい人」のための栄養学。(amazonより)



『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ 』 著者:小倉ヒラク

大豆に麹菌がつくと美味しい味噌に、ブドウにイーストがつくとワインに、牛乳に乳酸菌がつくとヨーグルトに………。発酵とは、微生物が人間に役立つ働きをしてくれること。そして微生物のちからを使いこなすことで、人類は社会をつくってきた。「発酵デザイナー」が「文化人類学」の方法論を駆使して、ミクロの視点から社会のカタチを見つける旅へ出発!(amazonより)